シーズン1 第6話「残された希望」(のこされたきぼう)
英題:TS-19
シーズン通算:第6話
登場人物(出演者)
リック・グライムズ(Rick Grimes):アンドリュー・リンカーン(Andrew Lincoln)
シェーン・ウォルシュ(Shane Walsh):ジョン・バーンサル(Jonathan E. “Jon” Bernthal)
ローリ・グライムズ(Lori Grimes):サラ・ウェイン・キャリーズ(Sarah Wayne Callies)
カール・グライムズ(Carl Grimes):チャンドラー・リッグス(Chandler Riggs)
アンドレア(Andrea):ローリー・ホールデン(Laurie Holden)
ジェフリー・デマン(Jeffrey DeMunn):デール・ホルヴァート(Dale Horvath)
グレン・リー(Glenn Rhee) : スティーヴン・ユァン(Steven Yeun)
ダリル・ディクソン(Daryl Dixon) : ノーマン・リーダス(Norman Reedus)
使用された曲
Tomorrow Is a Long Time by Bob Dylan
内容
世界が終末になる前。政府は、増加する感染者に対して、”予防措置”をとる。
予防措置とは、感染者の生命をたつこと。リックが撃たれ運ばれた病院でそれを目撃するシェーン。
自分もいずれはあのようになるのか。不安がよぎる。だが、リックをこのまま病院に置き去りにするわけには、いかない。リックの妻ローリや息子カールに、面目が立たない。
病院内に増える感染者。迫ってくる政府の人間。両方の恐怖から逃れるには、生存しているかわからないリックを置いて、その場から逃れるしかなかった。
「すまん、リック。許してほしい」、この時のシェーンはこのように感じたことだろう。リックの病院の前に、感染者や政府の人間が入ってこれないようにドアを塞ぎ、一目散に逃げる。
リックたち、生存者は生き残りの可能性をかけて、CDC(疾病対策センター)へたどり着く。
そこで、出迎えてくれたのは、ジェンナー博士。彼はCDCでのルールを破って、リックたちをセンター内に招く。
必死に、ここまで逃げてきたリックたちの「生きたい」という願いは、彼の目からも感じ取れたことだろう。
CDCの地下にあるゾーン5に案内される。そこには、ジェンナー以外に、数多くの博士たちがいて、日夜感染者を治療してくれるものばかり考えていたリックたち。
着いてみると、そこには声は聞こえるものの、誰もいなかった。リックは、ジェンナーに、他に職員はいないのか聞いてみる。
ジェンナーは肩を落とし、現在は自分以外にはCDCにいないことを明かす。センター内でジェンナーにいたような気がしていたが、それは人間では人工知能であるバイの声である。
CDCのルールを破って、リックたちを中に入れたので、ジェンナーは、リックたちの血液検査を行う。感染者を防ぐための措置である。
血液を抜かれるリックたち、生存者だが、生存の可能性を信じて、ここまで来たため、食事は何も食べていなかった。貧血気味になり、ふらつく。
それを見かねたジェンナーは、リックたちにささやかな食事をもてなす。ささやかといっても、ウォーカーがはびこるこの世界では、豪華な食事である。
つかの間の、楽しい食事をとるリックたち。その光景を、楽しそうにみつめるジェンナー。彼はリックたちにとっては命の恩人である。感謝するが、彼は何かを隠している雰囲気であった。
楽しい食事だったが、シェーンだけはどことなく楽しそうではなかった。アトランタから、CDCまで来たのは何のためだったのか。
ウォーカーの秘密や感染者の治療などが目的であったはずなのに、やっとの思いで辿り着いてみれば、そこにはジェンナーしかおらず。一体どうなっているのか、何を期待してここまで来たのかよくわからない。
その問いにジェンナーが答える。他の博士などは、世界で感染者が広がるにつれて、皆家族のもとへ戻っていったのだという。全てが家族の元へ戻ったわけではなく、世界の終末という状況に耐え切れずに、自殺したものも多くいた。
ジェンナーだけは、そんな状況であったも、研究を続けていた。研究を続けてこれたのは、人の役に立ちたいからだという。
食事も終わり、ジェンナーは、リックたちにゾーン内にある生活スペースに案内してくれた。このスペースは、ある程度の制限はあるものの、自由に使って良いようだ。
そこでは、キャンプしている時には、なかった温水シャワーがあり、精神的な疲れから、リックたち生存者を開放してくれた。一人を除いては。
妹エイミーが死んでしまったアンドレア。デールは、その様子を察するデール。自分にはもう何もなく、全て終わってしまったと語るアンドレア。
生きる望みを失ってしまったアンドレアに対して、どのような言葉をかけてよいのかわからない。自分も妻を無くしてしまった。同じ気持ちはわかるはずなのに。
再び、リックは自分たちを歓迎してくれたジェンナーに感謝する。ジェンナーも、血液検査では何の問題もなく、安心してくれて良いと話す。リックは久しぶりの食事でお酒も入りだいぶ酔っているようだ。この時、リックは今まで語ることがなかった思いを、ジェンナーにぶつけた。
他の生存者を、いろんな討論がありながらも、ようやくここまで辿り着かせることができた。それは、自分をリーダーと見ており、それに答えなければならないという強い気持ちがうかがえる。
翌朝、リックたち生存者は、ジェンナーから、ウォーカーに関する情報を聞かされる。
人に感染し、どのようにして、ウォーカーへと変貌するか。感染した被験者の動画を見せられる。初めて知らされる感染者の情報に戸惑う生存者たち。
どうしてこのようなことが起こるのかの原因については、いまだにわからない。ウィルスなのか、菌なのか。
ジェンナー博士については、いろいろ他にも聞きたいことだらけであるが、デールが気にしていたのは、ゾーン5にあったタイマーである。何か残り時間を示しているが、それが何を意味しているのかわからなかった。
その残り時間も刻一刻と迫っていた。ジェンナーは重い口を開き、燃料が切れるのだという。燃料が切れると、”汚染除去”がされる。
この”汚染除去”が指しているのは、施設、つまりCDCの爆破であった。つまり中にいる生存者は、全て死んでしまう。
リックたち生存者を荷物をまとめて今すぐここをでなければならなかった。だが、ジェンナーはCDCのドアは2度は開かないといっており、逃げる方法が絶たれる。
逃げるために、ジェンナーに生き残るための方法を聞くが、ここを出てどこにいくのか、これからの生存の道もないのであれば、ここで最後の時を過ごした方が良いのではと説く。
リックは、まだ生存の道を諦めてはいない。なんとか、CDCから脱出する唯一の方法を聞き出す。ジェンナーは、逃げ出す前に、リックに近寄り、何かを耳打ちする。
生存者は、CDCからの脱出を図るが、ジェンナーと同じく残る者も現れる。アンドレアも残ると言い放つ。
デールは、アンドレアを連れて行きたかったが、どうしても残るという。デールは、アンドレアと一緒にCDCに残ることを決める。アンドレアはなぜ残るのかわからなかった。デールは、自分の人生の中に入り込んできたアンドレアを死なせたくなかったのだろう。
その気持ちを察してか、アンドレアはデールを死なせるわけにはいかないと感じ、CDCを出る。他の生存者もCDCを脱出する。
その時、CDCで爆発が起こる。希望であった砦が崩れ去る。
今後、生存者たちはどこへ。。。
「END」
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