ウォーキング・デッドシーズン1 第5話「救いを求めて」

ウォーキング・デッド

シーズン1 第5話「救いを求めて」(すくいをもとめて)

英題:Wildfire

シーズン通算:第5話

登場人物(出演者)

リック・グライムズ(Rick Grimes):アンドリュー・リンカーン(Andrew Lincoln)

シェーン・ウォルシュ(Shane Walsh):ジョン・バーンサル(Jonathan E. “Jon” Bernthal)

ローリ・グライムズ(Lori Grimes):サラ・ウェイン・キャリーズ(Sarah Wayne Callies)

カール・グライムズ(Carl Grimes):チャンドラー・リッグス(Chandler Riggs)

アンドレア(Andrea):ローリー・ホールデン(Laurie Holden)

ジェフリー・デマン(Jeffrey DeMunn):デール・ホルヴァート(Dale Horvath)

グレン・リー(Glenn Rhee) : スティーヴン・ユァン(Steven Yeun)

ダリル・ディクソン(Daryl Dixon) :  ノーマン・リーダス(Norman Reedus)

エイミー(Amy) :  エマ・ベル(Emma Bell)

モラレス(Morales) : フアン・ガブリエル・パレハ(Juan Gabriel Pareja)

使用された曲

Sunshine (Adagio In D Minor) by John Murphy

内容

リックたちが、アトランタのデパートに置き去りしたメルルを救出している間に、シェーンたち、アトランタ外の野営地の生存者が、ウォーカーの群れに襲われる。

銃声が鳴り響き、あたりに悲鳴がこだまする。野営地は地獄と化す。

アンドレアの妹エイミーも、ウォーカーに襲われる。またかこんなに事態になるは誰が考えただろうか。襲われた日は、エイミーの誕生日であった。

誕生日が、お別れの日になるとは。夜が明けても、アンドレアは、いまだにエイミーの死を受け止めることができない。世界の終末で、家族を失ってしまう辛さは、アンドレア以外にもわかっているが、アンドレア自身、生きる希望を失っているように感じる。

リックやシェーンなどの他の生存者が、アンドレアの状態をみて、心配になる。このまま、地面に横たわる遺体をずっと眺めていても、何もならない。それどころか、今の野営地にずっといるのは、危険だ。

リックがアンドレアに近づき、エイミーにお別れを済ませるように説得しようとするが、逆に銃を向けられる。今は家族の誰とも、話したくないという相手を拒む気持ちがあるようだ。

いつ何時、またウォーカーの群れに襲われるかわからない。ダリルなどの他の生存者は、エイミー以外の襲われた人々の遺体を処理し始める。地面に穴を掘り続けていたジムも、遺体を処理し始めるが、様子がおかしい。それに気がついた生存者は、服に血がついていることに気が付く。

まさかと思い、ジムの服をめくると、体にウォーカーに噛まれた後があった。周囲の生存者に警告を促す。ウォーカーに噛まれると、同じウォーカーになることは、皆が分かりきっていた。

ジム以外の生存者が、ジムの今後について、議論する。このままジムを生かしておけば、いずれウォーカーになり、周りの皆に被害が出る。頭を撃てば良いという話も出たが、リックは、ジムは病人であり、治療が必要であるという。

CDC(疾病対策センター)が、感染者の治療薬を作っているので、リックは、向かっているべきだと、他の生存者を説得する。少しでもジムに生存の可能性があるなら、賭けてみるべきではないかと、リックは考えていた。

だが、リックの親友であるシェーンは、生き延びるために、フォートベニング基地へ行くべきだという。フォートベニング基地には、ウォーカーに対抗できるだけの武器があるのではないか、その武器で生存者を守れると考えていた。

生存者一人のために、CDC(疾病対策センター)へいくか。全ての生存者を守るために、フォートベニング基地へいくか。道は分かれる。

議論がなされる中、ダリルはいずれウォーカーになるジムをみて、気が気ではなかった。不安にかられたダリルは、ジムを今ここで殺そうとするが、リックが止める。

彼はまだ生存する仲間であり、ウォーカーはないので、見捨てることはできないという強い信念があるように思える。

いまだに死んだエイミーの傍にいるアンドレアに、そっと生存者のデールが近寄る。リックのように、銃を向けられるのではないかと思われたが、銃を向けられることはなかった。デールはリックよりも以前から、共に生存してきた仲間であり、心を開く可能性が高いためではないかと思う。

デールは、アンドレアやエイミーのことを、妻と同じくらい大切な存在であることを明かす。アンドレアはその話を聞いて、そんなことを言ってくれることに対して驚いていた。自分のことをこんなに思ってくれている人と出会うのが初めてだったアンドレアは少し心を開いてくれたように思えた。

死んだエイミーに誕生日に渡すつもりだったネックレスをつけて、最後のお別れをしようとしていた瞬間、エイミーが息を吹き返す。

エイミーは、ウォーカーになって蘇ったのだった。死んだことを受けいれられないアンドレアだったが、デールと会話し、心が楽になったことで、エイミーに襲われそうになるが、自ら撃ち殺す。

ウォーカーに襲われた遺体を埋めるための穴を掘るリックとシェーン。シェーンは、リックがアトランタへ向わなければこんなことにはならなかったという。リックは、銃がなければもっと悲惨な結果になっていたと、シェーンと対立する。

今まで、生存者グループをまとめてきたシェーンだが、リックの行動がどうしても納得できなかった。この時の彼は、行動が異常であり、リックを撃ち殺そうとしていた。自分が生存者を統一すべきであるという気持ちがあったのだろう。輪を乱すものを排除する。

親友のリックを撃ち殺すことは、この時はできなかった。しぶしぶ、生存者の皆にCDCへ行くリックの提案を話す。

翌朝、リックの提案に賛同する者が、今の野営地からCDCへ行く準備をする。リックは、以前助けてくれたモーガンに、自分たちが、CDCへ行くこと、アトランタが危険なことを無線で伝える。聞いてくれているかは定かではないが。

何台かの車に分かれて、CDCに向かう。道中、デールのキャンピングカーが故障し立ち往生となる。

彼の車にいた、体調が悪くなっていくジム。このままでは、CDCに着く前に死んでしまう。それを悟ったジム自身が、自分は置いていくようにと告げる。

CDCに着く前に、ジムを置いていかなければならないことにリックは、自分の不甲斐なさを感じていたことだろう。

一方その頃、CDCではジェンナーでは、感染者の治療薬を開発しようとしていたが、思ったように開発が進まずに苦労する。
CDCでは、多くの博士などが在籍していたが、感染が広がり、皆家族の元に帰り、今では自分だけとなっていた。

孤独となり、精神的ももはや限界に来ていたころ、CDCの外に、リックたちが現れる。久しぶりの来訪者に驚く、ジェンナーだったが、CDCでは部外者を入れるのは規則違反であり、中に入れることはできない。

そればかりか、治療薬はないし、自分には助けられないと感じ、帰ってくれと思っていた。

CDCの正面では、リックたちに反応してか、ウォーカーが迫ってくるが、いっこう正面が開かない。

生存者たちは、せっかくここまで来たのに、救いはないのかと絶望する。希望があると信じ、リックの提案でここまで来た者たちも、リックを責める。

その時、CDCの正面ドアが開く。

この正面ドアの奥に待つのは、希望か、それとも絶望か。

「END」

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