ウォーキング・デッドシーズン1第1話「悪魔の幕開け(目覚めの朝)」

ウォーキング・デッド

シーズン1 第1話「悪魔の幕開け(目覚めの朝)」(あくまのまくあけ、めざめのあさ)

英題:Days Gone Bye

シーズン通算:第1話

登場人物(出演者)

リック・グライムズ(Rick Grimes):アンドリュー・リンカーン(Andrew Lincoln)

シェーン・ウォルシュ(Shane Walsh):ジョン・バーンサル(Jonathan E. “Jon” Bernthal)

ローリ・グライムズ(Lori Grimes):サラ・ウェイン・キャリーズ(Sarah Wayne Callies)

カール・グライムズ(Carl Grimes):チャンドラー・リッグス(Chandler Riggs)

モーガン・ジョーンズ(Morgan Jones):レニー・ジェームズ(Lennie James)

デュアン・ジョーンズ(Duane Jones):エイドリアン・カリ・ターナー(Adrian Kali Turner)

使用された曲

Space Junk (Wang Chung ’97) by Wang Chung

The Mercy of the Living by Bear McCreary

内容

道を走る1台のパトカー。

目指す先はどこかなのか。

パトカーの行く先には、道の真ん中で、横転した車がある。事故でもあったのだろうか。

事故でもあれば、他のパトカーが駆けつけてきてもおかしくはない。それに野次馬もいない。

おもむろに車をとめる、中から出てきたのは、警察官(保安官代理)のリック・グライムズ。帽子と制服がよく似合う。

周辺は、道の真ん中で横転している車以外に、スクラップと化している車が無数に存在する。

ここは廃墟、もしくは戦場なのか。どうやら焼けただれている車もあり、強盗にでも入れたのだろうか。

リックはおもむろに、車のガソリンを探す。この”世界”ではガソリンは貴重なものだ。

ガソリンを探し求め、先に進むと、放置された車が何台もある。無残にも、車の持ち主が所持していたものがあたり一面に散乱している。子供のおもちゃやテント。

悲惨な光景も目にする。車の中で、人間がミイラ化している。ハエがたかり、周囲に死臭を放つ。

ガソリンスタンドに辿り着くが、「ガソリン切れ」の看板がある。せっかくここまで来たのは何のためだろう。

周囲には車が何台もあり、「この車のガソリンをもらえないか」と考えるリック。周囲を見渡す。

周囲を見渡していると、物音がする。人間は誰も存在しないかもしれないこの世界で、生存者が、リックは自分以外に生存している者がいることに期待をもつ。

生存者を探すと、女の子の姿が見え隠れする。期待を胸に、背を向けた女の子を呼び止める。

振り向くと、その姿は、女の子、、いや人間の姿とは異なっている。もはや、死人であり、まさに「ゾンビ」である。

リックは、「この子も奴らと同じか、、、」と思う。

襲われると予感したリックは、発砲する。この世界では、ほとんどの人間が死に絶え、生存者はいないのか、少女でも殺さなければいけないのかと考えている。

少女は、リックに襲いかかろうとする。リックは銃を出して、少女めがけて発砲する。息子のカールと同じくらいの年頃の少女を殺さなければいけないのか、リックは苦悩していたことだろう。

少女に発砲したリックは、少女が倒れるのをみて、「自分が殺してしまった」と思ったことだろう。「これでよかったのか」、自問自答するリック。

ゾンビ、この世界では”ウォーカー”が、はびこる前、リックは平凡な警察官(保安官代理)。

同じ警察官(保安官代理)である親友のシェーン・ウォルシュ(Shane Walsh)と、リックは、いつものように、与太話。リックは、妻のローリ・グライムズとうまく行っていないようだ。

シェーンが、相談役になっているが、夫婦というのは難しいものだ。

いつもの日常を過ごしていたが、通報が入り、盗難車でハイウェイを走行している奴らがいるようだ。

容疑者は白人男性二人。通報で駆けつけたシェーンと、リックは、現場に駆けつける。

先回りしたシェーンと、リックは、盗難車で逃亡する者を捕らえようとする。

盗難車に乗っているものを追い詰めたが、車が横転してしまう。中から出てきた犯人を、逮捕しようとするが、銃を所持しており、発砲される。

リックは、防弾チョッキをきており、一命をとりとめる。シェーンがかけつける。安心しきっていたリックだが、横転した盗難車から犯人がもう一人でてきて、肩付近を撃たれてしまう。

リックは、重症を負ってしまい、病院に入院する。なんとなく、シェーンがお見舞いに来てくれたような気がする。気が付くと、見舞いにきた人が置いていった花が枯れ、入院してからだいぶ時間が経過しているようだ。

目覚めたリックは、ベッドから起きて、病院の看護師を呼ぼうとするが、誰もいない。

助けを求めるリックは、病室から移動して、人を探すが誰もいない。みんなはどこへ、自分はどれくらい眠っていたのだろう、疑問ばかりが頭をよぎる。

病院内を散策すると、どこもかしこも荒れ果てた室内であった。自分以外には誰もいない、電話も通じつ、孤独である。

リックが、病院内で、死んだ女性を発見するが、既に死んでいる。自然死というよりは、食い殺されたというのが、正しい。自分が眼にしている光景は現実なのだろうか。
病院内を移動すると、「開けるな、死人がいる」といった表示を見つける。鎖でつながれたドアの奥から、人間とは思えない悲鳴が聞こえてくる。

恐ろしくなったリックは、真っ暗な非常階段へ移動し、この病院を一刻も早く出たいと考える。ようやく病院から出たが、そこでの光景は、自分を疑う。
シートにくるまれた死体が数多く放置されており、周りには生存者はいない。

病院から離れるが、そこには軍事用ヘリやジープが置かれていた。これで安心だと思っていたが、どこにも人の影はない。

病院から離れて、自分の自宅へ、素足で戻る。途中、乗り捨てられた自転車を発見し、一刻も早く、自宅へ帰りたいと願う。妻のローリと息子のカールの安否が心配だ。

自転車を発見すると、近くに横たわっていた動物か、人に食いちぎられた女性の死体があった。その死体が、突如動き出す。人間ではないのは間違えないが、どうしてこのような状況になってしまったのか、パニック状態になるリック。

自宅に帰ると、そこには誰もいなかった。妻のローリも、息子のカールも姿を消していた。

ここは現実なのか、また病院で夢をみているのではないか、リックは現実逃避するしかなかった。

途方に暮れていると、見知らぬ男性が道を横切っている。誰もいないこの世界で唯一の生存者なのか、ほっとするリックに、少年の影が忍び寄る。

リックが振り向くと、少年がスコップを振りかざして、気絶する。

見知らぬ黒人モーガン・ジョーンズ(Morgan Jones)の男性が目の前に現れる。黒人と息子は、ひどく動揺しているようだ。

気が付くと、ベッドで縛りつけにされていた。見知らぬ黒人にあれこれ質問される。リックは体を負傷しており、どこで負傷したのか、どこで”噛まれたのか”という奇妙な質問がとびかう。

黒人のモーガンは、息子のデュアン・ジョーンズ(Duane Jones)と二人暮らしのようで、住んでいるところは、リックの知り合いの家。フレッドの家だった。

リックは、未だに状況を把握できずにいた。道を歩いていた男を銃で撃ったとモーガンを責める。

あれは、”ウォーカー”を呼ばれているものらしい。ウォーカーは何なのか、自分が目を覚ます前に一体何が起きたのか、わからず動揺する。

動揺しているのは、何も食べていないせいなのか。リックは、モーガンに食事をごちそうになる。

リックは、今日病院のベッドで目が覚めて、何が起きたのかわからないと説明する。黒人のモーガンは、”ウォーカー”という街中を歩きまわっている死人を説明する。ウォーカーは、新鮮な肉、特に人間の肉を食いたがり、夜になると活発になること、音に敏感なことをリックにしゃべる。

ウォーカーの注意すべきは、噛まれると、高熱が出てその後、蘇るのだという。

今夜は、モーガンと息子のデュアンと一緒に過ごすことになる。リックは自分の正体が、警察官(保安官代理)であることを明かす。

夜になると、ウォーカーが活発になり、放置された車に体当たりして、クラクションがなる。クラクションは、誰もいない静かなこの世界では、特によく響く。

ウォーカーは音に敏感で、集まる習性があり、モーガンと息子のデュアンが周囲を警戒すると、死んだはずの妻であるジェニー・ジョーンズ(Jenny Jones)が家まで迫ってくる。

自分の妻を自宅に迎えることができない、辛さ。ウォーカーになってしまっていたのであれば、自分も仲間にされてしまう恐怖があったのだろうか。
翌日、家を出て、リックの家へ向かう。妻のローリと、息子のカールは死んでしまったのだろうか、家の中を探すと、家族のアルバムが全てなくなっていた。

家族のアルバムが強盗が奪うはずもなく、妻のローリと、息子のカールは、どこかへ避難したのだろうと考える。リックは、少しは安心したのだろう。

リックと、モーガン一家は、警察署へ向かう。警察署には、ウォーカーに対抗するための銃が、保管されていた。モーガン一家に、銃を渡すリック。
物質を確保したリックと、モーガン一家。モーガンは、少しの間、今住んでいるところを離れないという。一方リックは、妻と、息子を探しにいくと告げる。モーガン一家の安否が心配になったリックは、パトカーに積んであった無線機を渡す。今後はこれで連絡がとれるだろう。

街に残ったモーガンと息子のデュアン。家から見下ろすと、路上にはウォーカーがあふれていた。リックからもらった銃で、ウォーカーをしとめる。

あたりに銃声がこだまする。音はウォーカーを引き寄せるとわかっているが、モーガンにはやらないといけないことがあった。それは、ウォーカーと化した妻であるジェニーを殺すこと。

ライフルの引き金をひこうとする。妻であるジェニーに狙いを定めるが、、自分の妻を殺すことはできない。たとえ、ウォーカーであっても、妻と過ごした時間を懐かしく思い、どうしても引き金をひけない。

リックは、軍に守られている大規模な避難所があるという”アトランタ”へ向かう。そこに、妻のローリと、息子のカールがいると考える。

移動中にパトカーの無線で、生存者がいないか呼びかける。無線から久しぶりに応答があり、生存者の集団の中で暮らしていたエイミー(Amy)が、リックに呼びかけるが声が届かない。
リックの親友であるシェーンも応答するが、無線は、リックの一方通行的な呼びかけしか聞こえてこない。

パトカーで移動中のリックは、ガソリン切れになり、道の途中の民家に立ち寄り、ガソリンをわけてもらおうとするが、住民は既に死んでいた。

移動集団を失ったリックは、途方にくれるが、そこには1頭の馬がいた。リックには乗馬経験があるかどうかは定かではないが、馬に乗り、アトランタを目指す。

アトランタへ着くが、そこは、無人と化した街が存在していた。車も軍事用ヘリも乗り捨てられており、人のいる気配がない。

唯一いるのは、ウォーカーぐらいのものである。街を馬で移動していると、どこからともなく、ヘリコプターの音が聞こえる。まさか、リック以外に生存者がいるのではないかと期待を込めて空を見上げると、ヘリコプターらしき影が、ビルにうつる。

ヘリコプターを追うリックだが、途中で、ウォーカーの群れに遭遇する。ウォーカーの1人では、たいしたことはないが、集団だとやっかい。

馬がたじろぎ、乗っていた馬から落ちてしまう、近くに乗り捨てられた戦車があり、その中へ避難するが、逆にウォーカーに閉じ込められてしまう。

どこにも移動できなくなり、ウォーカーに襲われるのを待つしかないリックは、自殺しようと考える。

そんな時、戦車の中にあった無線に男性から応答がある。

「そこのアホ」

彼は一体どこから連絡しているのか。。。。

「END」

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